
令和7年5月14日、相模原市緑区内にて、配水管(φ300)へのEMバルブ設置工事を実施しました。
EMバルブは、主に配水管路の維持管理や更新工事の際に重要な役割を果たす設備であり、今回も今後の維持管理性向上を目的として設置いたしました。
掘削および土留め設置
作業の安全性確保のため、事前に掘削および鋼矢板による土留めを確実に行いました。
バルブ本体設置作業
図面に基づき、所定の測点にEMバルブ(φ300)を正確に据え付け。設置後の位置確認およびボルト締結も確実に実施しています。
穿孔作業
既設管に対して専用工具を用いた穿孔作業も併せて実施。不断水状態での作業となるため、慎重かつ迅速な対応が求められましたが、無事に完了いたしました。
今回設置した「EMバルブ」とは、Emergency(緊急)・Maintenance(保守)の頭文字を取った止水用バルブのことを指します。主に緊急時の断水対策や将来的な配管の切替・保守作業を想定して設置されるバルブです。
一般のご家庭に直接関わる部分ではないため馴染みが薄いかもしれませんが、このバルブがあることで次のようなメリットがあります。
緊急時でも素早く止水が可能
地震や事故で配管が破損した場合でも、EMバルブが設置されていれば、被害の拡大を防ぐための迅速な止水が行えます。
将来の工事に備えた準備
水道管の更新工事やバイパス工事などを行う際に、EMバルブがあることで断水範囲を最小限に抑えた工事が可能になります。
不断水での分岐や接続作業が可能
バルブを閉めることで水を止めずに施工ができるため、地域の皆様の生活に支障をきたすことなく作業を進められます。
見えないところで地域のライフラインを支える、とても重要な設備なのです。
Exif_JPEG_PICTURE
Exif_JPEG_PICTURE
先日、φ300の既設管に対し、φ300の分岐管を新設する不断水分岐工事を行いました。
今回の工事では、既設の送水管の運用を止めることなく新たな分岐を取り付ける「不断水工法」を採用。これにより、地域の断水を伴わずに施工が可能となり、住民の皆様にご不便をおかけすることなく作業を進めることができました。
作業は以下のような流れで進行しました。
掘削および土留め設置
安全に作業を行うため、掘削後は鋼製の土留め(矢板)を設置。作業員の安全を確保しました。
不断水機による分岐作業
専門の不断水機を使用して、既設管へ新たな分岐を取り付ける作業を慎重に行いました。重量物の搬入・設置には クレーンを使用し、安全かつ確実に据え付けを行いました。
分岐管・バルブの接続
分岐後は、新設管および空気弁付きのバルブを接続。機能点検を経て、後日通水試験を予定しています。
施工完了後には、仮設の閉塞材で末端をしっかり保護し、埋戻し準備を整えました。
今後も、安全・安心・高品質な水道インフラの整備を通じて、地域の暮らしを支えてまいります。